一般化したくない話

先日、祖父からカーディガンを貰いました。少し前にはタイピンを貰いました。
数年前にはカメラも貰いました(どれも祖父が以前使っていたものです)。
身の回りに祖父の物があって、それらを使って出かけたり働いたりできることは、
幸せなことだと思っています。


さいころ、祖父や祖母はすぐ死んでしまうと何故だか思っていて、
正月やお盆に遊びに行き、数日後地元に帰る時に、
もう会えないと思い込んで悲しくて泣きまくった覚えがあります。
それでも、そんな思いはいつからか消え、「また来るよ」と普通にきちんと言えるようになりました。
ただ、最近、やっぱりもうすぐ死んでしまうんだと思うことがあります
(もちろん、年齢や身体の具合、寿命など、常識の範囲で老人には死が近いということを理解しているつもりです。
また、僕の方が何かで死んでしまうかもしれない、ということも無視しているわけではありません)。


最近思うこととは、小さいころの思い込みのようなもので、
自分のことや可能性とか無視して、祖父は決定的に死ぬ存在なんだと感じてしまう。
祖父を思うと死ぬことについて考えてしまう、そんな感じです。
いったんは覚悟を決めたことが延期されて、忘れていたけれど、
でもやっぱり先延ばしにできないんだって感じています。


ことが起きてからでなく、今から意識してしまったきっかけはわからないけど、
かなしくても、どうしようもないんだと思うしかありません。
ここに書いてもしかたないし、まとめるべきことでもない気もするし、
誰にでもあることで、甘っちょろくて読んでて楽しい話ではないけれども、
毎朝ネクタイをしめる時、嬉しさとかなしさを感じてしまうので、
少し整理しておこうと思ってました。
ここまで書いて、ビックファックセットでも食べたくなりました。
流し込んでやりたくなりました。