Belle and Sebastian 'The Life Pursuit'

アルバム名と同タイトル曲がシングル二曲目に入ってます。
驚きの名曲。
駅前で配りたい。


軽快さの中に相変わらずの雰囲気を保ちつつ、じわじわと盛り上げ、そして落とす手際の良さ。 
始まりのキーボードに惑わされてはいけません。
先導する馬車のごとくキーボードの手綱はスチュワートによってしっかり握られ、操られています。
同時に、どの楽器もどのパートも、自分の持ち場が見せ場となり、
メリーゴーラウンドのように聴かせどころが次から次へと現れます。
安っぽくもレトロな電飾の輝きとともに先導役は代わってゆき、
回転速度も合わせて上がったり下がったりします。
そして、あの瞬間、この曲の頂点の瞬間が、
いくつかのじらしを経て眼前へと巡ってきます。


必殺必殺、もう殺される!
ギャ〜これは死ぬ!
逃げても逃げても永劫回帰
木馬に轢かれて死んじまう!


まあ、それはさておき、人それぞれですが、素晴らしい瞬間が廻ってくることは確実です。
ここ!って言えます。
言いたい。
駅前で言いたい。
ジャンケンポン、ベルアンドセバスチャン。


やがて終盤、スロウダウンしかけ、再び進み、そしてゆっくりとディスクは回転を止めます。
いつものことながら、曲の終え方が整っています。
この曲に反応してほしい。


僕は一生懸命聴きました。
目を耳にして、耳を目にして聴きました。
でも、前は見えないし、横は聞こえなくて困りました。